2026.03.03
デジタル化で警備を変える。ヒトとキカイ(AI)のハイブリッド警備とは
ザイマックスデジタルとマックスセキュリティサービスは連携し、AI警備システム「AI Security asilla」の導入・活用を推進しています。本稿では、その取り組みについてお伝えします。
はじめに
不動産総合マネジメントを展開する、私たちザイマックスグループ。その中で警備業務を担う株式会社マックスセキュリティサービスでは、常に「安心・安全」の質を高めるための技術革新を模索しています。いま最も注力しているのが、警備業務におけるテクノロジーの活用です。単なる省人化・コスト削減ではなく、警備の「質」を底上げし、お客様の資産価値を高める。このビジョンのもと、ザイマックスデジタルとマックスセキュリティサービスは連携し、AI警備システム「AI Security asilla(以下、アジラ)」の導入・活用を推進しています。本稿では、その取り組みについてお伝えします。
導入背景
まずDXを推進する過程で導き出したのは「施設警備の構成要素を分解し、最適化する」という考え方です。施設警備の構成要素を以下の3点に定義しました。
抑止力: 不審者への威圧感や存在感(「ヒト」の優位性)
対応力: 有事の際の臨機応変な判断(「ヒト」の優位性)
監視力: 膨大な映像から事故・トラブルを検知(「キカイ(AI)」の優位性)
集中力を切らさずモニターを確認し続ける「監視」は、すでにAIがヒトを圧倒しています。「ヒトが不得手な部分はキカイ(AI)に任せ、ヒトは人間にしかできない高度な判断に注力する」。この「ヒトとキカイ(AI)の協業」こそが次世代警備のスタンダードであると考えました。
選定理由
数あるAI警備システム製品の中で、なぜ「アジラ」だったのか。理由は大きく2つあります。
1つ目は、既存の監視カメラ設備を活かせる「導入の容易さ」です。実際ザイマックスデジタルがPC・ネットワーク機器の調達を行い、現場にサーバーを設置・設定するだけ。分岐された既存カメラの映像をサーバーが読み取り・映像解析する仕組みのため、大規模な改修工事なしでスムーズに導入が完了しました。
2つ目は、特許技術に基づく「検知精度の高さ」です。定型的な異常検知(転倒・侵入等)に留まらず、学習データに基づき「いつもと違う動き(違和感)」を検出する機能が備わっています。事件・事故に繋がる「違和感」を捉えることで、次世代の防犯・防災の核になると判断しました。

導入効果
アジラの導入により、従来の防犯カメラ映像の価値が高まりました。それは、これまで見過ごされていた「事故やトラブルの予兆」を可視化できるようになった点です。
禁止エリアへの侵入: 無人であるべき場所での異変を即座に特定。
車両専用路の歩行者: 接触事故の予兆をリアルタイムで検知。
これらは、その瞬間は事故・トラブルになっていなくても、放置すればいずれ「人と車の接触事故」に繋がりかねない瞬間です。これらをリアルタイムで検知し、警備員に通知することで、現場では「何かが起きる前」に声掛けや確認といったアクションを起こすことが可能になりました。また「同じ場所で同じ事象が何回起こっているか」というデータが収集できるので、危険な場所への対策や監視カメラの位置・台数等の検討が可能となりました。
これまでは事後に確認することが多かった防犯カメラ映像。アジラ導入によって「事故・トラブルを未然に防ぐためのツール」へと進化を遂げたのです。
今後の展望
これからの警備は「キカイ(AI)が監視し、ヒトが対応する。」この役割分担がさらに明確になっていくと考えています。テクノロジーを積極的に取り入れ活用することで、警備員の社会的地位の向上や、より高度なセキュリティサービスを目指し、「安心・安全」の質を高める施設警備を共に作っていければと思います。

