CHALLENGES

ザイマックスデジタルの挑戦

01

サテライトオフィス
サービス「ZXY(ジザイ)」

事業部門一体型のデジタルが、
事業における次の一手を創る。

  • 2014年入社
    ジザイデジタル推進部 シニアマネジャー
    2014年入社
    ジザイデジタル推進部
    シニアマネジャー

    米納

    米納 米納
  • 2017年入社
    ジザイデジタル推進部 マネジャー
    2017年入社
    ジザイデジタル推進部
    マネジャー

    疋田

    疋田 疋田
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プロジェクト概要

  • 背景

  • ZXYは法人向けのサテライトオフィスサービスで、業界No.1を誇る300超の拠点網と60万人超の会員基盤を持ち、働く人にとってのインフラサービスとなりつつある。2015年に社員の発案で事業を開始したZXY。特に首都圏では、オフィスワーカーにとって、働く場所、移動時間、通勤時間の削減は重要なテーマで、これらの課題解決のためにこれまでのオフィスとは異なり、オンデマンド型のオフィスサービスを提供することを目指すこととなったが、ZXYサービス実現にデジタルは不可欠な要素だった。

ZXY
米納

自社でシステムを
作ることに
なったきっかけを
教えてください。

米納 現在のZXYを立ち上げるにあたり、「多拠点展開+無人運営+完全従量課金制」のサービスモデルを実現するシステムが必要になりました。ZXYは当時世の中に前例のない事業だったので、それにフィットするシステム、パッケージはありませんでしたが、最初はこれを満たすツールを探してくれということで、出来合いの予約システムや解錠システムを探してきて。もちろんオーダーメイドのものでもないので、当時は顧客への利用料請求の計算が煩雑になっていました。ある時利用していたシステムが大幅な値上げをすると言ってきたんですが、それでふと「相手の考え一つで自分たちの事業が止まってしまうのはどうなんだろうか」と思ったんですよね。そこで初めて「じゃあ自分たちで、自分たちの新しい事業に合うシステムを作ろう」ということになりました。

米納

疋田ZXYシステムはざっくり言うと、「予約システム」とその予約情報に連動した「IoT鍵システム」、「請求(従量課金)」がひとつになったもので、これは構築段階から大きくは変わっていないです。

米納これだけ聞くと、他にもそういうシステムがあるんじゃないかと思うかもしれませんが…「予約している時だけ鍵が開く」というものが当時はなかったんです。特別難しいことではないんだけどまだ誰もやってなかった、という感じですね。

疋田当時は多拠点展開・無人運営の似たような事業モデルとして民泊が世の中的に広がっていましたけど、それもちょっと違って。もちろん解錠や請求に対する考え方も違いました。ZXYの事業モデルに合致しているものはまだなかったんですよね。

米納そうそう、だから安定的に事業を続けるために、いちばんリスクのない方法が自社開発だったんです。
予約システムはこれまでの開発・知見を活かせば構築できることは見えたんですが、IoT鍵システムは、未経験の領域でしたし、さらに予約とシンクロして解錠させるためには技術的にクリアすることが本当にたくさんありました。おかげで、テスト、修正も大変なものでしたが、実現した時の喜びはその苦労を大きく超えるものでした。

疋田その後、ZXYの予約システムも、WEBサービスだけでなく、スマホアプリでも提供することになって。アプリ開発も初めての経験でしたが、利用者の目線に立つために、事業部と一緒につくりあげていきました。今ではZXY利用予約の8割以上がスマホアプリから、となるくらいに利用者にとって使いやすいものができたのは、とてもうれしかったです。

「事業側(企画側)」
とは
どのような関係性なの
でしょうか。

米納 サービス立ち上げ当初は、事業部門とシステム部門で割としっかり分かれてました。でも自社開発するってなって、関係性はグッと近くなって。最終的には同じ部門、同じ組織になっていきました。
元々事業側とシステム側で分かれていた時は、事業側というのは「答えを持ってる人たち」だと思ってて、でも事業部門との距離が近くなって、「答えを出すプロセス」から一緒にやるようになったんです。

疋田

疋田 「一緒に事業をやっている」からこそ、自分のやった仕事の行く末も見えて。もちろん良いことばかりではなく、新しい機能を追加してみたけどあんまり使われなかった、とかもわかっちゃうんですが…(笑)

疋田

米納 一緒に考えたからこそ、上手くいったら一緒に喜べるし、逆に上手くいかなかった時は自分にも責任がある。そりゃ答えを貰ってやる方が簡単で楽なんですが、そういう責任を伴うからこそ自分がやったことの成果が見えるし、自分事として、システムという目線を通して事業ができる。

疋田 あと、事業をやって行く中でシステムトラブルは切っても切り離せないです。トラブルは…もちろん大変です。ただ、その経験を重ねるごとに「何かあったとき」の対応や体制が整えられていくんですよね。それもシステム担当だけの話ではなく、営業担当や顧客窓口担当など、事業全体でひとつになって考えます。それと、自分たち自身も動じなくなるというか。感覚が鈍るという意味ではなく、何かあってもうろたえず冷静に対応していくことができるようになりました。

米納 システムを作った当初は、「いかにトラブルを起こさないか」を考えてました。もちろんそれは大前提として大切なことですが、やはり起こるんです。だから、トラブルを未然に防ぐことに注力しつつ、「起きたときどうするか」を考えていくように転換していきました。これも事業を一緒にやるようになって、自分事として責任を持っているからこそできた視点の切り替え方だと思いますね。事業側は「お客さん」じゃなくて、同じ「仲間」なんだなって。

今後の思いについて、
お聞かせください。

米納 事業内システム担当、という今のポジションは良いなと思っているので続けていきたいですね。システム目線でも、新たなニーズは日々生まれてくるし、事業を開始して10年近く経過してきて、老朽化や陳腐化についても向き合わなきゃいけないフェーズに入ってきてると思います。だから世の中に取り残されないようにしていきたいですし、もっと「こんなことやりませんか」という発信はしていきたいなと思います。

疋田 少し被っちゃうところもあるんですけど、めまぐるしく変わる事業の中で、ちょっと立ち止まって一歩引いて見たときに、どんなことが出来るのか、事業における次の一手を、自分たち目線で考えていきたいし、それを実行に移していきたいですね。

米納 疋田 米納 疋田