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2025.12.22

IoT

ビル管理業務の「こうなったらいいな」を現実に!Arduinoを使ったIoTへの挑戦

ビル管理のDXへの挑戦として、小型マイコン「Arduino」を使った挑戦・取り組みについて紹介します。

投稿者:ぶるどっぐ

はじめに


近年、あらゆる業界でDXやIoT化が大きな注目を集めています。もちろん、ザイマックスグループが担う業務のひとつであるビル管理の分野も例外ではありません。「日々の点検業務や設備管理をいかに効率化し、高度化していくか」は重要なテーマです。

私たちも、この管理業務のデジタル化を目指す研究に取り組んでいます。その中で注目しているのが、今回ご紹介する「Arduino(アルディーノ)」です。この記事では、Arduinoの特徴と、私たちが実験的に行った取り組み、そして今後の展望についてご紹介します。

また、社内でもArduinoを使ったイベントも行っております。そちらについてもご紹介していきますので、ぜひお待ちください!

Ardiunoとは


「Arduino」とは、一言でいうと、「誰でも簡単に電子工作やプログラミングが楽しめる、手のひらサイズのコンピューター」です。

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専門的な知識がなくても、センサーやモーターなどを組み合わせ、命令を書き込むだけで、自分のアイディアをすぐに形にできるのが最大の魅力です。Arduinoの登場により、これまで専門家の領域だったIoTデバイスの開発が身近なものになりました。

例えば、Arduinoを使えば以下のようなことが実現できます。

①出力を制御したり、モノを動かす
LEDを自分の好みのタイミングで点滅させたり、モーターを動かすことができます。

②センサーを使って「見える化」する
温度・湿度センサーを使えば、部屋の環境をリアルタイムで測定・記録できます。

③インターネットと連携させる
Wi-FiやBluetoothと組み合わせることで、遠く離れた場所からモノを操作したり、状態を確認したりできます。例えば、スマートフォンで特定のエリアのドアロックを遠隔で開閉するといった仕組みも作れます。

このほかにもアイディア次第で、現場の「こうなったらいいな」を次々と実現できます。

Ardiunoを使って取り組んだこと


Arduinoのお試しとして、「室内の温度・湿度を計測する」ことに挑戦しました。

使用したのは、Arduinoと、「DHT」と呼ばれる温湿度センサーです。これらを下の画像のような配線で接続し、プログラムを書き込みます。(※配線図はWokwiを使用して作成)

配線図.png

↓書き込むプログラム

#include <DHT.h> // ライブラリのインストール
#define DHTPIN 11      // ピン番号の指定
#define DHTTYPE DHT11  // センサータイプの指定

DHT dht(DHTPIN, DHTTYPE);

void setup() {
  // シリアル通信を初期化
  Serial.begin(9600);
  Serial.println(F("DHT11 test!"));

 dht.begin();
}

void loop() {
  delay(2000);

  float h = dht.readHumidity();
  float t = dht.readTemperature();

  // 読み取りが失敗した場合、早期に終了する
  if (isnan(h) || isnan(t)) {
    Serial.println(F("DHTセンサーからの読み取りに失敗しました!"));
    return;
 }

  // 湿度、温度、体感温度の値をシリアルモニターに出力
  Serial.print(F("湿度: "));
 Serial.print(h);
  Serial.print(F("%  温度: "));
 Serial.print(t);
  Serial.println(F("°C"));
}

また、Wi-Fiを使用することで、計測したデータをインターネット経由でクラウドサーバーに自動で送信する仕組みを構築しました。これにより、ArduinoがWi-Fiに接続されている場所であれば、どこからでもPCやスマートフォンで現地の環境データを確認できます。

これから


今回の経験を踏まえ、私たちはArduinoを冷蔵庫など業務用設備の早期異常検知システムに活用していく予定です。この技術は、冷蔵庫だけでなく、空調設備やポンプなど、様々な設備の点検にも応用できそうです。

Arduinoには、これまでのビル管理業務を大きく変える可能性があります。今後もこの小さなデバイスを活用し、現場の業務をより安全で効率的なものにするための挑戦を続けていきます。