本記事は、ザイマックスデジタルの新卒インターンの取り組みを紹介する記事です。 今回は、不動産×DX推進コースの「BM業務DXアプリを活用した業務改善」の取り組みをご紹介します。
過去のインターン記事をまだ見ていない方は、ぜひそちらも読んでみてください。
1) テーマ
今年のインターンでは、「『 BM業務DXアプリ』の改修による業務効率化プランの提案」というテーマに挑んでもらいました。
ビルメンテナンス(BM)業務とは?
ザイマックスグループでは多岐にわたるサービスを展開していますが、不動産マネジメント事業の中のBM領域においては建物の所有者であるオーナー様に代わり、不動産の安心・安全・快適な環境を維持する業務を担っています。具体的には、オフィスビルや商業施設における空調・電気等の「点検」、メーターの「検針」、故障箇所の「修繕・工事」などを行っています。
ザイマックスデジタルの取り組み
ザイマックスデジタルでは、これらの現場業務をデジタル化し、社内システム間のデータ連携と業務効率化を推進する自社専用アプリを内製で開発・展開しています。今回題材とする「BM業務DXアプリ」は、現場業務を補助するシステムです。 今回のインターンでは、事業部門と同じ目線でシステムのあるべき姿を考える「事業会社でのデジタル部門」としてのやりがいを体験しながら、現場が抱える課題を見つけ出し、最も効果のあるシステム改修案を提案することを目標に、ワークに取り組んでもらいました。
2) インターンの流れ
【DAY1:業務知識のインプットとアプリ体験】
参加学生はまず、ザイマックスグループの不動産マネジメント事業について学び、実際に現場で使われている「BM業務DXアプリ」を実際に使ってみるハンズオンを行いました。また、他システムとの連携強化を目的に、アプリの自社開発を実施した背景についても、座学を通じて学んでもらいました。
【DAY2:現場へ直行!リアルな課題を発掘】
2日目は、当社が管理する大型商業施設へ赴き、現場見学と常駐している社員へのヒアリングを実施しました。 データ上の数字だけではわからない「現場のリアルな温度感」や、日々の業務で「現場社員が当たり前として受け入れてしまっている不便さ」(例:手作業や紙の記録が残っている部分など)を、学生自らの足と耳で拾い集めました。現場のユーザーと直接コミュニケーションをとりながら改修案の種を探るこのプロセスを通じて、仕様書通りにシステムを作る「一般的な受託開発」とは異なる、「事業会社でのデジタル部門」のやりがいと面白さを体感してもらいました。
【DAY3:優先順位づけと最終プレゼン】
最終日は、ヒアリングから得られた意見を元に、どんな改修を実施するべきかを決定し、最終プレゼンに向けて準備を行いました。現場から挙がった様々な要望をそのままシステム化するのではなく、「その改修を実施して費用対効果は得られるのか?」という観点からも厳しく評価・選定。 「なぜ他案ではなく、この機能を最優先で開発すべきなのか」をまとめ、社員に向けてプレゼンテーションを行いました。
3) 学生からの具体的な提案内容
ワークの中で多数のアイデアが生まれましたが、ここでは最終プレゼンで発表した提案内容からピックアップしてご紹介します。
■ 提案テーマ:「トレンド表示による効率化と日報のデジタル化」
現場ヒアリングを通じて、学生たちは「紙ベースでの日報作成にかかる手間」という現場の負担に気づくとともに、「どの不具合がどんな設備で発生しているのかを蓄積・分析できれば、トラブルの再発防止につながるのではないか」という観点に着目しました。
そこで彼らが提案したのが、以下の機能改修です。
- 日報のデジタル化: これまで紙で実施していた日報の作成をアプリ上で行えるようにすると共に、分析用に利用するデータを整備する。(※開発工数はかかるが、リターンが大きいと判断)
【日報の入力画面イメージ】
- トラブルのトレンド(傾向)表示機能: 蓄積したデータから、「今月は特定のフロアの水回りトラブルが前月比で増加している」といった傾向をグラフで視覚化する。
【蓄積データのトレンド分析画面イメージ】
※画面内の数値やグラフは、提案用に作成したダミーデータです。
画面のイメージは提案内容がより分かりやすくなるよう、生成AIを活用して作成してくれました。
■ なぜこの提案が優れていたのか?
日報の作成をデジタル化したいという現場の要望に応えつつ、データを蓄積し、トラブルのトレンドを可視化することで「予防保全」を行うことができ、現場の業務負担軽減につながる点が優れていました。また、専門知識を持たないオーナー様にも直感的に修繕の必要性を説明できるという効果も期待できる改善提案でした。
4) おわりに
インターンシップに参加した学生の皆さんからは、以下のような感想が寄せられました。
- 「現場で働く方へのヒアリングを通じて、実際の業務の流れや、日々業務に携わっているからこそ気付く課題やニーズを直接伺うことができた。現場の課題をどう捉え、デジタル技術を活用して改善につなげていくのかを実践的に学ぶことができ、期待以上のプログラムだった 」
- 「要望をすべて実装するのではなく、工数とメリットを天秤にかけ『あえてやらない理由』を説明する論理的思考が求められ、非常に難しかったが面白かった」
- 「仕事を進めるうえで人とコミュニケーションをとる機会が多いことが分かり、実際に働くイメージをより具体的に持つことができた」
ザイマックスデジタルの強みは、事業現場との距離が圧倒的に近く、現場の課題解決に上流プロセスから向き合えることです。 現場の声を聞き、工数、コストを加味した費用対効果を考慮しながら優先順位をつけ、自らのアイデアにより、業務改善していく事業会社でのデジタル部門のリアルな面白さを、3日間を通して存分に味わっていただけたのではないかと思います。
インターンの合間には、社員との座談会や、オフィス内のラウンジでの懇親会も実施し、社員の雰囲気や社風も感じていただきました。 来年のインターンでも、デジタルを活用して事業の課題解決に挑戦したい、現場とコミュニケーションをとりながら開発に取り組みたいという方をお待ちしています!
最後までお読みいただきありがとうございました。第4回は「コールセンターシステムのUI改善提案をテーマとした高専インターン」についてご紹介します。
